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ネーミング事例から学ぶ!指定管理共同事業体の名前の付け方

指定管理者共同事業体の名前BLOG

近年、共同事業体が指定管理者に選定されるケースが増えてきました。
次の公募はJVで応募しようと考えている方も多いと思いますが、

共同事業体の名前の決め方に困っていませんか?
僕自身も、共同事業体を結成するときに名前をどうするか、かなり悩んだ経験があります。

「意味のある名前にしたい」
「覚えてもらいやすい名前にしたい」

この記事では、このような共同事業体の名前の付け方についての悩みを解決します。

どんな共同事業体の名前が多いのか?

全国の指定管理者が、実際にどんな名前をつけているのか事例をふまえてご紹介していきます。


  1. 会社名をそのまま使うパターン
    1. 事例①:オーエンス・セントラル・都水協・事業団グループ
    2. 事例②:公益財団法人横浜市芸術文化振興財団/特定非営利活動法人チーム杉劇/有限会社アイコニクス/株式会社ニックスサービス共同事業体
    3. 事例③:横浜市体育協会・管理JV(ハリマビステム・ 東京ビジネスサービス・シンテイ警備・西田装美)共同事業体
    4. 事例④:コングレ・名古屋観光コンベンションビューローコンソーシアム
    5. 事例⑤:まちすまいづくり・共同総合サービス連合体
    6. 事例⑥:エア・ウォーター梓川地域開発共同体
  2. 会社名の頭文字を使うパターン
    1. 事例⑦:KSSC横浜ウォータープロモーション
    2. 事例⑧:東山の森3Mパートナーズ
    3. 事例⑨:KNS共同事業体
    4. 事例⑩:淀川OGAE共同事業体
  3. 施設名を使うパターン
    1. 事例⑪:海の森水上競技場マネジメント共同企業体
    2. 事例⑫:みどりアート&メディアパートナーズ
    3. 事例⑬:鶴見緑地スマイル5
    4. 事例⑭:長居公園スポーツの森プロジェクトグループ
    5. 事例⑮:PMIサンビーチ日光川
    6. 事例⑯:スポーツパーク八幡屋活性化グループ
    7. 事例⑰:大阪府立福祉情報コミュニケーションセンター運営事業体
    8. 事例⑱:ゆめひろば庄内運営企業体
  4. 地域の名前を使うパターン
    1. 事例⑲:大阪クリーン工房・SSK・KSC共同事業体
    2. 事例⑳:大阪スポーツパートナーズ
    3. 事例㉑:よこはまプールサポーターズ
    4. 事例㉒:スポーツネット青森
  5. その他のパターン
    1. 事例㉓:NeCST
    2. 事例㉔:スポーツのまち さいたまパートナーズ
    3. 事例㉕:ジャンプアップみさわグループ
  6. まとめ:共同事業体名の付け方

会社名をそのまま使うパターン

一番簡単に決められる指定管理者名です。

そのまま団体名を使ったり、略称を並べるだけで名前が成立します。
指定管理者制度が本格的に始まった平成18年ごろから多く使われています。

構成団体が増えると、名前が長くなりやすいのがデメリットですが、団体名を覚えてもらいやすい点のメリットがあります。

最近の傾向として、どんな会社が運営しているかは分かりやすいけど、大半の利用者は会社名は気にしていないでしょと考え、年々このパターンを新たに使う共同事業体は減っている印象です。

反対にこの名前を使っている場合は、対象施設を何期も継続して指定管理運営している場合が多いです。

事例①:オーエンス・セントラル・都水協・事業団グループ

東京辰巳国際水泳場の指定管理者名です。

それぞれの団体名は多少省略可していますが、ほぼそのままの名前が使われています。

共同事業体をグループとすることで、ソフトな印象を受けますが、少しカタカナが多いような気もしますね。

【指定期間】平成28年4月1日から令和5年3月31日まで

事例②:公益財団法人横浜市芸術文化振興財団/特定非営利活動法人チーム杉劇/有限会社アイコニクス/株式会社ニックスサービス共同事業体

杉田劇場こと横浜市磯子区民文化センターの指定管理者名です。

こちらは、全ての団体名が含まれていて、法人の種類までいれてある丁寧な団体名になっています。

指定管理者の挨拶をするときに、これだけ長い名前を言うのはめっちゃ大変そうです。

【指定期間】令和2年4月1日から令和7年3月31日まで

事例③:横浜市体育協会・管理JV(ハリマビステム・ 東京ビジネスサービス・シンテイ警備・西田装美)共同事業体

日産スタジアムなどがある新横浜公園の指定管理者名です。

こちらは、代表団体+管理JV(構成団体ずらっと並べる)共同事業体とされている名前の構成。

ジョイントベンチャーの略称JVと共同事業体の両方が使われている珍しいケースです。

【指定期間】平成27年4月1日から令和4年3月31日まで

事例④:コングレ・名古屋観光コンベンションビューローコンソーシアム

センチュリーホールこと名古屋国際会議場の指定管理者名です。

こちらは、それぞれの団体名が含まれていますが、指定管理者として施設を同じ目的で運営するという意味合いで、JV(ジョイントベンチャー)ではなく、コンソーシアムが使われています。

【指定期間】平成30年4月1日から令和4年3月31日まで

事例⑤:まちすまいづくり・共同総合サービス連合体

大阪市立社会福祉センターの指定管理者名です。

こちらは、それぞれの団体名+連合体としていますが、ひらがなと漢字、カタカナの組み合わせで、字体にするとすっきり見えますね。

【指定期間】平成31年4月1日から令和6年3月31日まで

事例⑥:エア・ウォーター梓川地域開発共同体

長野県松本市の梓水苑と松本市梓川地域休養施設の指定管理者名です。

会社名に地域開発共同体としているので、なんだか施設の活性化につなげてくれそうな指定管理者のような印象がもてます。

【指定期間】令和2年4月1日から令和5年3月31日まで

会社名の頭文字を使うパターン

指定管理者を構成する全ての団体名をアルファベットにして、頭文字を並べて使う名前です。

イニシャルを連ねて、後ろに共同体やグループをつけた名前にすることが多いですね。

指定管理者名に団体名を使いたいけど、それだと長すぎるし印象も固くなるから、イニシャルを使って名前に連携感を出したいときに最適なネーミングだといえます。

ただ、アルファベット表記なので、スタイリッシュな印象ですが、ネーミングの意味を持たないことが多いので、この指定管理者名にどんな意味が込められているのですか?と質問されると困ってしまいます。

事例⑦:KSSC横浜ウォータープロモーション

横浜市港南プール・保土ケ谷プール・金沢プールの指定管理者名です。

4社のアルファベットしたときの頭文字(Kokusai・San・Sanyo・Cuzmat)+ウォータープロモーションとちょっとカッコイイ名前です。

【指定期間】平成31年4月1日から令和6年3月31日まで

事例⑧:東山の森3Mパートナーズ

名古屋市東山公園テニスセンターの指定管理者名です。

一瞬3Mって両面テープとかのメーカーが指定管理者?と思いましたが、Mizuno・Mizuno・Midoriの3Mということが分かって、少しホッとしました。

【指定期間】令和2年4月1日から令和6年3月31日まで

事例⑨:KNS共同事業体

名古屋市公会堂の指定管理者名です。

こちらは、3社の頭文字(Kyoritz・Nagoya・Sanei)+共同事業体としていて、見た目はすっきりしていますが、知らない人からしたら何のグループか分かりにくいですね。

【指定期間】平成30年4月1日から令和5年3月31日まで

事例⑩:淀川OGAE共同事業体

大阪市立淀川屋内プールの指定管理者名です。

こちらは団体名の略称なのですが、アルファベットにした時の2文字まで(OGsports・AEon)を合わせた名前になっています。

オガエ?と読んでしまいそうですが、おそらくオー・ジー・エー・イーと読むんでしょう。

【指定期間】平成31年4月1日から令和6年3月31日まで

施設名を使うパターン

指定管理者の応募する施設名を使った名前です。

施設名を入れて、選定委員や利用者の第一印象を良くする狙いがあります。
どういう事かというと、施設名が入っているとこの施設を運営するためだけに共同事業体を結成したとイメージさせることができるからです。

このことを意識した団体も多く、最近は、施設名に共同事業体とか運営グループとつけた指定管理者が選定されることが増えてきています。

ただ、指定管理者を運営する団体名が入っていないので、利用者側からしたらどんな会社が運営しているのか分かりづらいのが弱みだったりします。

とはいっても、施設名を使った指定管理者名は、イメージが良いので、今後ますます増えていくでしょう。

事例⑪:海の森水上競技場マネジメント共同企業体

東京都の海の森水上競技場の指定管理者名です。

こちらは、施設名を共同事業体の名称としているパターン。

最近はマネジメントという言葉をいれるグループ名も増えてきました。

【指定期間】平成31年6月1日から令和5年3月31日まで

事例⑫:みどりアート&メディアパートナーズ

みどりアートパークこと横浜市緑区民文化センターの指定管理者名です。

施設名を入れつつ、メディアプロモーションを得意とするグループということが一目で分かります。

【指定期間】平成31年4月1日から令和6年3月31日まで

事例⑬:鶴見緑地スマイル5

大阪市の花博記念公園鶴見緑地の指定管理者名です。

施設名+5団体をスマイル5(ファイブ)とした、なんだかほっこりする名前。

【指定期間】平成27年4月1日から令和2年3月31日まで

※令和2年4月からは、代表団体が大和リース株式会社大阪本店として、鶴見緑地スマイル5と大和ライフネクスト株式会社を加えた鶴見緑地スマイルパートナーズに変更となりました。

事例⑭:長居公園スポーツの森プロジェクトグループ

大阪市の長居公園の指定管理者名です。

施設名+スポーツの森プロジェクトグループとしたパターン。

共同事業体をプロジェクトグループというのは、大きな施設だと映える名前ですね。

【指定期間】平成28年4月1日から令和3年3月31日まで

事例⑮:PMIサンビーチ日光川

名古屋市の日光川公園ことサンビーチ日光川の指定管理者名です。

PMI(Private・Management・Initiative)+施設名としたグループ名になっています。

【指定期間】平成30年4月1日から令和4年3月31日まで

事例⑯:スポーツパーク八幡屋活性化グループ

大阪市の八幡屋スポーツパークこと八幡屋公園の指定管理者名です。

施設名+活性化グループとした名称になっています。

活性化という指定管理者に課せられた使命を入れているのが印象的です。

【指定期間】平成28年4月1日から令和3年3月31日まで

事例⑰:大阪府立福祉情報コミュニケーションセンター運営事業体

大阪府立福祉情報コミュニケーションセンターの指定管理者名です。

施設名+運営事業体とした名称になっています。

運営事業体を名前にいれている指定管理者は案外少ないです。

【指定期間】令和2年6月15日から令和7年3月31日まで

事例⑱:ゆめひろば庄内運営企業体

長野県松本市ゆめひろば庄内の指定管理者名です。

施設名+運営企業体とした名称になっています。

【指定期間】平成29年4月1日から令和4年3月31日まで

地域の名前を使うパターン

応募する施設の地域名は指定管理者名にも使えます

地域名を入れると、地元感を出せるメリットがあります。
なぜ指定管理者名に地元感を出したいかというと、指定管理者制度は、地方に行くほど、選定に地元の団体が有利に働く傾向があります。

この理由は公共事業である指定管理者制度は、入札と同じように地元企業に仕事をまわす=地域の活性化という概念を持っていることが多いからです。

このことから、県外の団体による共同事業体の場合でも、応募施設の地名を指定管理者名に取り入れることが増えてきています。

例えば「OSAKA地域活性グループ」とかにすると、地元の団体同士が結成したグループと思われやすく、県外業者が何しに来た感が少なくなります。

地域名を指定管理者名に入れるのは、応募施設のある地域に実績がないときにも使いやすいので、僕的にもお勧めのネーミングです。

事例⑲:大阪クリーン工房・SSK・KSC共同事業体

大阪市立千島体育館ほか3施設(大阪市立港スポーツセンター、大阪市立大正スポーツセンター、大阪市立大正屋内プール)の指定管理者名です。

自治体名+指定管理者名とした名称になっています。

代表団体は埼玉県の会社ですが、頭に地域名を入れることで地元感がでますね。

【指定期間】平成31年4月1日から令和6年3月31日まで

事例⑳:大阪スポーツパートナーズ

大阪市立北スポーツセンター、都島スポーツセンター、中央スポーツセンターなどの指定管理者名です。

自治体名+スポーツパートナーズとした名称となっています。

【指定期間】平成31年4月1日から令和6年3月31日まで

事例㉑:よこはまプールサポーターズ

横浜市旭プール・都筑プールの指定管理者名です。

自治体名+プールサポーターズとした名称になっています。

指定管理者名に施設の特徴であるプールが入っていると、一目でどんなグループ化がイメージがつきやすいですね。

【指定期間】平成31年4月1日から令和6年3月31日まで

事例㉒:スポーツネット青森

青森市体育施設(青森市民体育館・青森市民室内プール・サンドーム・青森市営野球場・青森市スポーツ広場・青森市営庭球場・青森市スポーツ会館)の指定管理者名です。

こちらは、スポーツネット+自治体名としたパターン。

文字の後ろ側に自治体名を入れている指定管理者名はあまりないですが、見易さ読みやすさがいいですね。

【指定期間】平成30年4月1日から令和5年3月31日まで

その他のパターン

趣向を凝らして指定管理者の名前を決めることもあります。

選定にあたって、名前の由来が納得できるのであれば、印象に残りやすいので使えるネーミングといえます。

その反面、施設と関係ないネーミングだったり、読み方が分かりづらいとマイナスに働く可能性があるので注意が必要です。
流石にキラキラネームのような指定管理者名を使う団体は少ないですが、やり過ぎには注意しましょう。

キャッチコピーを入れるような団体もありますが、使い方次第では記憶に残りやすい名前ともいえるので、今後増えていきそうですね。

事例㉓:NeCST

埼玉県川越市のウェスタ川越(西部地域振興ふれあい拠点施設)の指定管理者名です。

こちらは、一見、団体名をアルファベットにしてそうですが解読できませんでした。

ちなみにNeCSTはネクストと読みます。

【指定期間】令和2年4月1日から令和7年3月31日まで

事例㉔:スポーツのまち さいたまパートナーズ

埼玉県さいたま市のサイデン化学アリーナこと、さいたま市記念総合体育館の指定管理者名です。

こちらは、キャッチコピー的な「スポーツのまち」といれて、コナミスポーツがよくつかうパートナーズとしたパターン。

【指定期間】平成30年4月1日から令和5年3月31日まで

事例㉕:ジャンプアップみさわグループ

青森県立三沢航空科学館の指定管理者名です。

何となくジャンプアップは航空にかかっているような感じの名前です。

【指定期間】平成28年4月1日から令和3年3月31日まで

まとめ:共同事業体名の付け方

いかがでしたでしょうか。

今回は共同事業体で指定管理者に応募するときの、指定管理者名をどうやって決めるか、事例をふまえてポイントをまとめました。

会社名だと固い印象なので、地域名や施設の名前をいれてみる。

グループやパートナーズみたいに言いやすい言葉してみる。

・利用者的に考えると、会社の頭文字が入ったグループ名は分かりづらい

おすすめの指定管理者名

僕の場合、いま指定管理者のネーミングをつけるなら「施設名+運営パートナーズ」、「地域名+マネジメントグループ」みたいにします。

共同事業体の名前をつけようと考えたら、上記のポイントを取り入れた名前をつけてみてください。

ちなみに共同事業体の相手を探しているときは、こちらの記事を参考にしてみてください。

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